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新春インタビュー「街に融合する空間をつくりたい」
(自動販売機新聞 平成21年1月25日号)
 自販機業界では、空容器回収ボックスやコーナーの企画施工で知られる、アートファクトリー玄(東京・渋谷区)の代表取締役である杉村総一郎氏に、同社の現況について伺った。

―環境対応やリサイクルが最重要視され、御社の役割も注目されています。

「2年前、一般消費者にアンケートを行ったところ、自販機のヨコの回収ボックスが清潔感に欠けるといった声が多かった。人は手入れされているものとそうでないものを選んでいくと思う。これはパーマシンにも影響してくるでしょう。
 父がつくり世に出した、回収ボックスというこのビジネスで今日まで育ててもらった。今後さらに自販機と一体感が生まれ、街に融合できるという演出を目指し、モノづくりを見直しています。意思のあるモノづくり・空間づくりを通じ日本を豊かにしていきたい。」

―その中でどういった役割を演じられるのでしょうか。

「ここ何年も、消費者の目に映る自販機とその周辺のあり方は変わっていないと思います。例えばスターバックスコーヒーのゴミ箱にはさすがと思わせる感性があります。また、従来のお手洗いは現在“パウダールーム”として自己改善されつつあります。ここで私たちはこれまでのゴミ箱を工夫することにより、新たに自販機で取り込める層があるのではと考え、CSR(企業の社会的責任)を含めて空間づくりを行っています。」

―よりフィールドが拡がることになりますね。

「自販機は今後、街に融合していくものとそうでないものとに2分化されるかもしれません。私たちは自販機における空間のリノベーション(刷新)をはからなくてはと考えます。そこには、ベンチのあり方、トイレのあり方、喫煙コーナーのあり方、なども使う人・使わない人にとっても心地よい必要空間であるよう、しくみやしかけに取り組んでまいります。」
路面アートを手がけた新宿三丁目イーストビル
ペットボトルキャップ回収BOX「ペットトラッシュ70NF」

 アートファクトリー玄から、CO2削減を目的に“カーボンオフセット”の仕組みを導入したPETボトルキャップ専用の回収ボックス「ペットトラッシュ70NF」が発売された。
 同製品は、投入口のサイズを従来のペットボトル用(86mm)からキャップサイズ(45mm)に変更。一目で中身がわかるよう半透明の材質とし、キャップだけをより回収しやすい専用のボックスとしている。
 また、回収されたキャップが(これまで)処理過程で移送される際に排出されるCO2(1年分・約20800g)を、インドの風力発電などで得られる排出枠と相殺するカーボンオフセットを製品に組み込んでいる。
 同社は「エコキャップ運動※」活動団体やリサイクルを行う企業などへ、3年で1万基を目処に販売促進していく。

※エコキャップ運動=使用済みPETボトルのキャップを回収し、売却益で世界の子どもたちにワクチンを届ける運動。

キャップの回収の認知度は急速に上昇中だ。

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