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横浜の元町プラザ オープンスペースをリニューアル 環境をリ・デザイン、総合的な価値高める
(日刊建設工業新聞 平成15年11月21日発行)
 横浜・元町はいつも若い女性を中心ににぎわっている。最寄り駅はJR石川町駅で、そこから約600メートルが元町商店街である。その商店街の一番奥に04年2月、東横線が延伸してみなとみらい21線(横浜高速鉄道)に接続し、新駅「元町・中華街」ができる。するとここが元町のもう一つの玄関口になる。その脇に元町で一番大きな複合商業施設「元町プラザ」がある。その敷地の一画にあった「リングファンタジー・スペース」を中心にリニューアルしたことで、周辺の雰囲気ががらっと変わった。設計・施工は、景観事業を展開しているアートファクトリー玄(杉村総一郎社長)。杉村氏は「こうした環境をリサイクルする<リ・デザイン>を積極的にやっていくことで、その空間や建物の価値の再構築による新たなニーズを生み出したい」という。

 元町商店街は道路の両側に商店が連なっている。その商店街が終わったところに「元町プラザ」がある。そこの角地のオープンスペースは約6.2メートル角。商店街を歩いてくると一瞬ほっとする空間である。以前は噴水や植栽が置かれていて十分に生かされてなかった。
 それを建物の大きな壁面を懸垂幕(ターポリン)による広告スペースとし、上りのみだったエスカレーターを撤去してオープン階段にした。さらに床にウッドデッキを敷き詰め柔らかさを出した。それに合わせて「元町プラザ」壁面の色を塗り替え、ライトアップもしたからイメージは一新した。 

「ここは私有地ですが、そこにベンチを置いたりイベントスペースとして開放することで地域に貢献できる密度の高い空間となります。場の蘇生が、空間を商品として価値あるものにできるのです。新規や建物だけでなく、このような環境をリ・デザインすることで総合的な価値を高めることが可能です。不動産をスクラップ・アンド・ビルドにせず投資効果をあげるという事業が、いま全国的におこっています」

 ここではリ・デザイン後の町の活性化や地域貢献も念頭に、イベントの企画運営も任されている。同社は、そうした様々な景観事業を行っていて、環境を事業化している数少ない企業である。
 「今回もこれまでのいろいろな景観事業のノウハウがあってできたこと。環境をリ・デザインすることで、価値をもう一度再生させる。当社ではリサイクルボックスも景観として捉え、環境全体を考えています。リニューアルやリサイクル、リ・デザイン全体のコンセプトとして<Rシステム>を掲げています。そのことで様々な条件を洗い出して仕立て直し、創造的なニーズに高めていきたい」。


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