ニュース

   

2010年5月8日(土):
第67回催事: 『JR西荻窪駅周辺散策とアート&薪能鑑賞』
企画・案内 石村誠人

居酒屋やレストランは、"オトナの遊園地"であり、はしご酒は"小さな旅"であるといわれている。しかし、この旅は情報なしでは、しばしば痛い目(=がっかりすること)に遭うことも。
今回の企画は、「案内者が現在住んでいるか、(または過去に住んでいたとか、)よく出かけて知っている魅力的な街にある居酒屋・レストランやアート・演劇鑑賞を含む見所をお互いに紹介しあおうという趣向」で開催。そして恐らく一人では見ることが出来ないであろう街を案内人(世話役)の解説付きで歩き、あわせて飲食も大いに楽しもうという趣向。  散策終了後、幻想的な夜の井草八幡宮神楽殿で、年1回開催される本格的な「薪能」を鑑賞する。
詳しくは関連ページを参照ください。

問合せ先:地域美産研究会;045-361-0461

   
セミナー風景
PAセミナー

2010年3月6日(土):
第66回催事:"日本のパブリックアート20年の動向を総括" 『パブリックアート(PA)から地域美産へ‥日本のPA動向を, PAフォーラム/地域美産研究会活動、20年の記録から探る』
企画・解説 杉村荘吉

日本のパブリックアート(PA)に係わる活動は1960年代から始まったが、杉村荘吉が主宰するPA研究所における過去20年(1989~2009)の研究・普及活動は、日本におけるPAの紹介・普及・進化の歩みと重なる。それ故に同研究所が主宰してきた研究・普及活動における推移を、関連記録を基に探ることは、日本におけるPAの歴史の一つを明らかにすることに繋がると考え、「パブリックアートから地域美産へ」と云うテーマを基に探ってみる。

問合せ先:地域美産研究会;045-361-0461

   
PUBLIC ART magazine
PUBLIC ART magazine

2010年2月1日(月):
PUBLIC ART magazine vol.2、アート&ソサイエティ研究センターより発刊。

 このほどアート&ソサイエティ研究センター(代表理事 工藤安代)が、内外のパブリックアート の最新動向を伝える日本で唯一のPA情報誌、「PUBLIC ART magazine vol.2」を発刊。
  今回号は、建築・都市・ランドスケープデザインとアートの横断領域を特集した編集で、レポート として東京アートポイント計画、ソウル市の都市デザイン政策、中之条ビエンナーレの先に、水都大 阪2009、アートで社会を変えよう、リール圏(北フランス)の「モザイク公園」他を掲載。\500(送料別)で購入希望者は下記へ。

問い合せと購入申込み先:NPO法人アート&ソサイエティ研究センター;090-7719-9972
info@art-society.com

   
田村明
名誉会員、田村 明さん

2010年1月25日(月):
PAフォーラム・地域美産研究会名誉会員、田村 明さん永眠。

 「街を美しくしようなんて、けしからん」。田村 明さんが、横浜市の初代企画調整部長だった40年前に、横浜市の中心街区大通公園を高架で通過する国の高速道路建設計画の地下ルートへの変更を、建設省(現国土交通省)に要望した時の当該官僚の発言である。東京日本橋すら高架で覆った“景観づくりに金は使えない”時代だった(日経新聞、平成22年2月22日「春秋」欄より引用)。
 ここから日本の文化・芸術的都市景観づくり・まちづくりは始まった。高架で覆われることを免れた大通公園には、ヘンリー・ムーアやロダンの大型彫刻が登場し、横浜の都市景観づくり政策が全国に伝播していった。
 田村 明さんは、地域美産研究会の前身、パブリックアート・フォーラムの1994年発足時より、同フォーラムの代表理事、地域美産研究会の最高顧問・名誉会員として日本のパブリックアート伝播のために尽力を続けられた方ですが、残念ながら1月25日心不全のため83歳で永眠。
「田村 明さんを偲び、お別れする会」は、4月3日(土)14時からヨコハマクリエーティブセンター(旧第一銀行)で開催の予定。合掌。

「田村 明さんを偲び、お別れする会」
問い合せ先:www.yaf.or.jp/ycc/access/index.php

   
八木マリヨ展
The Earth & earth
地球にすれば

2010年1月9日(土)~20日(水):
八木マリヨ「The Earth & earth-地球にすれば」展、 神戸市「ギャラリー島田」で。

関西に在住し、海外で積極的に活動を行っている「縄」ロジーアートを制作するパブリックアート作家、八木マリヨは、1995年の阪神大震災直後には御影・弓弦羽神社で、全国から集めたTシャツを震災被害者と一緒によりあげて鎮魂の縄をつくり、火柱にした「アート」活動を行うなど、「社会芸術」活動家として著名。 昨年夏はヨーロッパ・カタルニア地方を訪ね、現地に残るカタルニア伝統織物の見直しを図るために、現地の人々と「縄創作プロジェクト」を行い、地域の結束と人々の新たな出会いを演出した。 そして、この1月9日(土)~20日(水)には、震災から15年、さらに進化した「縄」ロジーアートを、神戸市のギャラリー島田で展示・披露する。

問合せ:ギャラリー島田 Tel.078-262-8058 www.gallery-shimada.com

   
タマロ山礼拝所(ボッタ)
タマロ山礼拝所(ボッタ)

2010年1月30日(土):
第65回催事 「スイス周辺の建築を巡る」~ボッタ、コルビジェ、他~ 研究会開催予定
企画・解説 桑野 隆司

医療建築がグローバル化し、医療に対する機能的側面が強調されるあまり、変わり映えのしない最近の病院デザインに、世界的建築家マリオ・ボッタと建築を語るのは建築観のコーナーストーンを確認するのに等しいイベント。宗教性を建築にものの見事に翻訳してしまう彼の天才を思うとき、医療建築も同じようなことを期待しても良いのではないか。
その貴重な体験をもとに、建築家・桑野隆司氏がボッタやコルビジェなどスイス周辺の建築をテーマに語る。

問合せ先:地域美産研究会;045-361-0461

 
清水敏男
清水敏男(朝日Gloveより)

11月13日(金)朝日Globe、公共アートの旬の仕掛け人として清水敏男を紹介。

この11月2日発刊のThe Glove(朝日新聞)が、2年前六本木「東京ミッドタウン」に相応しいパブリックアートとして安田 侃の白大理石彫刻作品の設置を仕掛けた清水敏男を、“ 誰の眼にもいつも本物を。公共の空間に「美を橋渡しする公証人」”と題して一頁を使い紹介。清水は“ よいアートにふれるのは『基本的人権』という米国のパブリックアート活動家に共感する ”として、「彫刻公害」への自戒を込めて“ その土地の歴史や暮らす人々に関係なく置かれた作品は、愛されなかった ”と考え、名古屋駅北側再開発ビル事業では、地下道を絵本に見立てて、若手作家による黒猫を主人公にした作品を導入して、通行人に“ 可愛い ”と評判を呼び、直近では上海万博での大型彫刻設置事業に取り組む様子を、これまでの経歴やアートに対する思索を交えて詳述。

問合せ先: 朝日新聞グローブ編集チーム globe@asahi.com (同記事はPA研究所にて閲覧可能)

 

 
思い出横丁絵巻プロジェクト
新宿思い出横丁絵巻催事

11月1日(日)新宿駅西口線路沿い、思い出横丁「街並み絵巻プロジェクト」が完成、横丁街各所で展示中。

新宿駅北口から線路沿いを青梅街道に抜ける「思い出横丁」は、戦後の闇市飲食屋台街から誕生した庶民相手の居酒屋街で、少し前までは「小便横丁」と呼ばれた飲み屋/飲食街。

   横丁の猥雑さユニークさに魅せられた東京工芸大学の笠尾敦司先生と学生たちが平成19年(2007)に立ち上げた「思い出横丁、街並み絵巻プロジェクト」は、横丁/居酒屋店等を描写イラスト化して、店主や客・通行人と一緒になって塗り絵制作を続けていたプロジェクト。この程それら絵巻が完成。10月26日(月)~11月14日(土)、それらのユニークな「思い出横丁」絵巻18枚が仲通りに、巨大絵巻が線路沿い通りに、お店に関連する絵巻たちは夫々の店内と全街をギャラリーに展示中。

  このパブリックアートイベントは、この横丁再開発の方向性を思いあぐねていた街のリーダーたちに、絵巻プロジェクト・アンケート調査に答えた来街者の多くが、“古い風情を残した飲み屋街”に魅力を感じていることを教えて、その方向性で再開発が進むことになりそうな模様となった。この絵巻プロジェクトに興味を持って記事掲載した朝日新聞(10月9日朝刊)と東京新聞(11月2日朝刊)
両紙が、そのことも併せて報道。

   かねてから社会のために働くアート、パブリックアートの効果をその地域ならではのカタチ=美産として実らせ、人々を魅了するモノタチに注目して、8年前に地域美産研究会の活動を仕掛けたパブリックアート研究所は、現実の環境づくりに好影響を及ぼすこの様な事業を積極的に応援。

問合せ先:「思い出横丁街並み絵巻プロジェクト実行委員会」Tel 03-3364-3235

 
羽田空港の東大PA作品
日経新聞紹介欄

10月29日(木)東京大学のデジタルパブリックアート「空気の港」羽田空港の旅客ターミナルに登場。

日経新聞(東京本社版、10月29日朝刊「文化往来」欄)によると、東京大学が制作(代表廣瀬通孝教授)したデジタルパブリックアート「空気の港」が羽田空港旅客ターミナルに11月3日まで登場。“イスに座った客の配置が発光ダイオードの光で「星座」をなす。人の歩む次の一歩をコンピューターで予測し、「未来の足跡」として光で床に映し出す作品もある。手荷物受取所やエスカレーター上など設置場所は随所にある”との記事で、日本の街中を彩るアート、パブリックアートの普遍化を示す好事例。

問合せ先:日経新聞東京本社 Tel.03-3270-0251(同記事はPA研究所にて閲覧可能)

 
TIME谷根千紹介記事
TIME谷根千紹介頁

10月24日(土)英文週刊誌「TIME」アジア版、“Yanesen”を紹介。

10月24日英文週間誌「TIME」アジア版(No 17 2009)が、“10 Reasons To Visit Yanesen” と題する「谷根千(谷中、根津、千駄木)」地域に点在する地域の美産スポット紹介記事を掲載。江戸時代から大正・昭和に及ぶ長い年月を経て造られた庶民の街ならではの商店街や横丁に点在する地域の寺社や老舗が、バブル経済の狂騒を経て成熟期に入った日本の若者たちを魅了しているとして、Alexandra Harneyさん報道。 古い日本の美産たちは、静寂美を求める知性派外人たちの目にも魅了的オブジェと映る証と理解。

問合せ先:TIME Asia Tel.012-662-236 (同記事はPA研究所にて閲覧可能)

   
旧田中家住宅
旧田中家住宅

2009年11月14日(土):
第64回催事「鋳物の街 川口を行く」~まちのゆくえ~開催予定
企画・案内 伊豆井 秀一

吉永小百合主演の映画「キューポラのある街」の舞台として知られる川口。
今回は、鋳物の街として知られるその川口を訪ねます。 訪問の中心は金山町、それに本町の江戸期の日光に続く 日光御成街道の本一通り周辺です。辺りには地域のまもり神である川口神社のほか、 工場で働いた人たちの生活を支えた米屋、理髪店、食料品店などの建物、 鋳物関連の建物などが残っている。
登録有形文化財となっている川口市母子福祉センターや県下有数の大邸宅 旧田中家住宅も訪問。

問合せ先:地域美産研究会;045-361-0461

   
美しが丘野外アート展
美しが丘住宅街野外アート展

2009年10月10日(土)~11月3日(祝):
横浜市青葉区の美しが丘住宅街を舞台に“AOBA+ART”野外ベント開催。

横浜市の高級住宅街、青葉区美しが丘を舞台に3年に1回開催の“AOBA+ART”は、閑静な住宅専用街区の歩行者専用街路、臨時のギャラリースペースなどを舞台に開催、新進俊才のアーティスト達が、東京郊外きっての閑静で緑路が美しい住宅街の各所に作品たちを創作し、それを巡る散策鑑賞型のアート展示企画。開催毎に、鑑賞散策のために街を訪ねる人々と居住する人々の双方からの支持が増え、昨年に引き続いて開催。今年は4名の作家(池田昌紀、江口宏志、小粥丈晴、森本美絵)が40点程の作品を創作し、とある住宅の玄関先、ガレージ、小公園、空き店舗など、様々なスポットに配置されて散策探訪者の興味を惹く趣向。毎週末自治会館でワークショップを開催。

問合せ先:AOBA+ART事務局;Tel 070-5579-1727、www.aobaart.com

  
水都大阪
水都2009

2009年10月11日(日)12日(月・祝):
水都大阪&紀伊の聖地探訪と
猫のタマ駅長に会いに行く
「水の都と貴志川線の三社巡り」

―地域美産と“まちづくり”の架け橋になるコトとシクミ―
企画・案内 橋本 完

天下の台所であった浪花の都。上代の頃は難波津の地でありました。明治18年の淀川の氾濫による大水害をきっかけに新淀川に付け替えられて100周年にあたる中、水都大阪2009が開催されています。この水都大阪のイベントを一日目に探訪。
二日目は、和歌の浦につながる和田川に沿って走るわかやま電鉄貴志川線で三社参り。有名な日前宮(にちぜんぐう)、竈山(かまやま)神社、伊太祁曽(いたきそ)神社をめぐる。貴志川線の終点貴志駅には、猫のタマ駅長も。

問合せ:地域美産研究会 Tel.06-6856-4269

AFG関連今秋アートイベント
AFG関連今秋のアートイベント

9月29日(月):
今秋、新潟・東京・大阪など、各地で開催予定のアートフロントギャラリー(東京)関連のパブリックアートイベント案内

このほどアートフロントギャラリーよりPA研究所に届いた資料によると、この秋、新潟・東京・大阪各地で、夫々の地域に因んだ企画のパブリックアートイベント各種が開催される予定。
新潟地域では、①越後妻有大地の芸術祭2009秋版(10月3日~11月23日)、②新潟市水と土の芸術祭2009(~12月27日)、東京では渋谷区代官山で猿楽町代官山フェスティバル2009(10月10日&11日)他が、大阪では水都大阪2009(~10月12日)が、中之島公園、八軒家浜会場、まちなか会場等で、夫々の地域に因んだテーマで開かれるとのこと。PA愛好家にとっては、魅力のある催事となりそう。

問合せ先:アートフロントギャラリー、Tel.03-3476-4868 URL:www.artfront.co.jp

朝日、鎌倉「ふくちゃん」紹介記事
朝日、鎌倉「フクちゃん」紹介記事

9月11日(金):
JR鎌倉駅地下道の「フクちゃん」大陶板画“鎌倉カーニバル”

平成13年(2001)92才で死去した横山隆一は、戦前から死去まで鎌倉に住み、朝日、毎日両新聞に長年「フクちゃん」漫画を連載して国民的な人気を博した画伯で鎌倉市の名誉市民。今年は生誕100年に当ることもあり、この秋は市内のギャラリーなど、各所で横山画伯の作品展示が行われているが、街角で観賞できる代表作はJR鎌倉駅地下道の壁面を飾る縦1.8m×横5mの大陶板画、「フクちゃん“鎌倉カーニバル”」。朝日新聞(神奈川沿線版)は9月10日(木)付朝刊で“あっ!フクちゃんがいた”と題して、「秋の鎌倉フクちゃん探し」記事を掲載。“下調べを兼ねて地下道を訪ねると、可愛い先客が熱心にカメラを向けていた”と報道。秋の鎌倉をパブリックアートで彩る“フクちゃん”他、横山隆一作品を観賞する旅を楽しむことも一興。

問合せ先:朝日新聞東京本社 Tel 03-5540-7725

ワシントンDCのcall boxアート

8月31日(月):

米国のパブリックアート、直近事情。

この程Bqrbara Sandrisser さん(“パブリックアートとしての鳥居”著者、米国West Coast 在住)から、ワシントンDC とNY州マンハッタンのパブリックアート直近情報を伝えるワシントンポスト/ニューヨークタイムズ掲載の切り抜き記事数種が、パブリックアート研究所に届いた。
その内、興味深い2件を紹介する

ワシントンDC:
首府ワシントンの街角には、1860年代に設置されて以降、耐用年数を越えての機能停止した「緊急コールボックス(fire & police call box )」が数多く残されているそうだが、2002年からCultural Tourism D.C.という団体が、それらのコールボックスを“地域アート”や“風変りな歴史遺産展示アートポール”に転用する事業を始め、現在までに122本の転用アートポールが街角に登場したとのこと。同掲載記事の題は、“Who will curate this D.C. public art project and its diverse private visions?”で、このポールプロジェクトを巡る様々の問題点を指摘している。

NY州マンハッタン:
NY州マンハッタンは、米国のパブリックアート史を彩る様々なパブリックアート作品が登場する街の一つで、市民と争いを起こして撤去となったリチャード・セラの“傾いたアーク”と題する作品、2001年9月11日の同時多発テロ攻撃を受けて崩壊したツインタワービル直下のプラザ(広場)で運命を共にしたパブリックアートたちで街が彩られている。また、世界の文化芸術を拓くリーダーと自認するニューヨーカーたちは、パブリックアート事業でも先端的プロジェクトを、Public Art Fund等に代表されるNPOグループが展開してきたと誇ってきた街である。ニューヨークタイムズは、7月24日掲載の関連記事で、この街の直近事情を“Outdoor artwork, which once strove to inspire, is now content to amuse”という表題をつけて“同街のパブリックアートが啓蒙型から楽しみ型に変ってきた”状況を事例を紹介しながら解説。

上述2例の英文記事はPA研究所で閲覧可能。

問合せ先:パブリックアート研究所 Tel.03-3407-9132

日経新聞「赤い鼻」記事
日経新聞「赤い鼻」記事

2009年8月17日(月):
パブリックアートの国内トピックス2つ。

1 日本における医療福祉アート活動が発展期に入った。

日経新聞が東京本社版8月16日朝刊で、「元気を送る“赤いはなの日”」と題する記事を記載。
難病などで入院している子供に笑いを届けるために、病院の医師、看護士、奉仕志望者(ボランティア)が道化師のトレードマークである丸く赤い鼻を付けて小児病棟を廻り、子供たちを元気付けるという医療福祉アート活動を伝えるもの。同紙によると、4年前に発足のNPO法人「日本クリニクラウン協会」(大阪)が全国15病院を、定期的に年間200回に及ぶ活動を行っているとの事。

東京では「アーツアライブ」(NPO法人、代表林 容子)が医療福祉施設に暮らす老人たちや職員たちに造形や音楽を通して心のケアー活動を、関西では「アーツプロジェクト」(NPO法人、理事長森口ゆたか)が、ピアノを病院に贈る活動から始めた「ホスピタルアートによる“病院づくり”」を地道に進めている活動が示すように、日本でもこの分野に係わる“社会のために働くアート”活動が発展期を迎えている。

尚、日本におけるこの分野のアート活動は、1999年英国マンチェスターで開催された国際医療アートシンポジューム「CARTS’99」に、日本からアート界と医師と医療施設界を代表するプロたちが参加し、赤い鼻を付けた道化師姿で子供たちを癒す開祖、“パッチ・アダムス”(米国の医師)本人と面談したり、欧米の医療福祉アート最先端活動に接した事が本格的活動のキッカケとなった。

2 パブリックアート研究所への問合わせ、来訪者頻繁。

ここ数年パブリックアート研究所への問合わせと来訪者が次第に増加。今月も例えば某大学院生の“地域開発プログラムへのパブリックアート導入の為の資料”探しと相談、マスコミ(TV)関係者の “某地方自治体が過去制作した噴水アート作品が、水が止まったままに放置”事態への対応報道についての弊所コメント要請など、多様な問合わせと来訪が継続。日本の社会も文化成熟期を迎えて“社会のために働くアート”の社会的必然性を再確認し始めた証拠と考える。

問合せ先:パブリックアート研究所 Tel.03-3407-9132

象の鼻と鯨の背中とベイブリッジを望む
象の鼻と鯨の背中と
ベイブリッジを望む

2009年8月1日(土):
「横浜開港150周年を歩く!」
―再生"黄金町"から"象の鼻"まで―

散策後は横浜ならではの北欧料理で交歓会
(当日は花火大会)
企画・案内 藤嶋俊會

今年は安政6年(1859)6月2日横浜が開港して150周年を迎えます。すでに「開国博Y+150」と称して4月28日からベイサイド地区で、7月4日からはヒルサイド地区で市民参加も含めたさまざまな行事が繰り広げられている(9月27日まで)。横浜を何回か訪れたことのある人はお分かりのように、以前から横浜は芸術に力を入れた都市づくりを進めている。昨年3回目を迎えた「横浜トリエンナーレ」は不評でしたが、次回開催に対する期待は変わらないだろう。今回の美産会は横浜の下町から出発して大岡川沿いにかつての横浜道に入り、明治の雰囲気を漂わす建物を巡り、最近リニューアルした「象の鼻」までを歩きたい。表面上は街が新しくなるとか、変わるという言い方ができるが、随所にアートを取り込み、アートによって街を演出しようとしている横浜市民の意気込みが感じられる。

問合せ:地域美産研究会 Tel.045-361-0461

ウェブフレーム
エスカレーターから見た
ウェブフレーム

2009年7月19日(日):
「大江戸線&副都心線の駅舎と
アート等の見学会」 開催予定。

「駅舎デザインとパブリックアートを見る」
企画・案内 石村誠人

石村誠人さんによる今回の企画は、平成12年12月12日に全線開業した都営地下鉄大江戸線環状部26駅に展開され「地下鉄美術館」ともいわれている優れたパブリックアート作品(29点)と「テーマパーク駅」ともいわれている個性豊かなデザイン・意匠が施された26駅舎の中から代表的な10~12駅を選んで、その特徴・工夫点、開業に至るまでの経緯、苦心談・反省点等を解説しながら案内するもの。これまでに計74回開催し、累計参加者は、1,980名。今回は、東京メトロ副都心線の駅舎(安藤忠雄設計の渋谷駅を含む)とパブリックアート作品と岡本太郎の「明日への神話」も見学。

問合せ:地域美産研究会(石村) Tel.080-3543-7416

新宿思い出横丁アート報告書
新宿思い出横丁
アート報告書

6月9日(火) 新宿駅西口線路沿い「思い出横丁」アートプロジェクト

新宿駅北口から線路沿いを青梅街道に抜ける「思い出横丁」は、戦後の闇市飲食屋台街から誕生した庶民相手の居酒屋街で、少し前までは「小便横丁」と呼ばれた飲み屋街。

この街の猥雑やユニークさに魅せられた東京工芸大学の笠尾敦司先生たちは、学生と一緒に平成19年(2007)に「思い出横丁、街並み絵巻プロジェクト」事業を立ち上げて、横丁と居酒屋店を描写イラスト化した絵巻を、店主と客・通行人と一緒になって制作、各店内などに飾りながら、居酒屋と横丁にやってくる来街者たちを暖かく繋ぐ媒体として活用し、横丁の再活性化に取組んでいる。

その事業報告カタログがこの程完成してパブリックアート研究所に届けられた。誰にでも愛される
描写イラストを染め上げた手ぬぐいや絵葉書も作られ、今後はそれらを使って新宿地域のデパートとタイアップして描写絵教室を立ち上げる構想なども考えながら、同横丁を核に新宿地区の活性化に尽力する事業を進める構想を、アートが社会の魅力づくりを促進するモデル事業の一つとして、PA研究所も応援している。

問合せ先:「思い出横丁からアートする」実行委員会(PA研究所03-3407-9123気付け)

藤嶋俊会(世話人会代表:写真中央)
藤嶋代表(写真中央)
伊豆井副代表(写真左)

2009年5月17日(日)
地域美産研究会、新執行組織で第7年度活動を開始。

パブリックアート・フォーラム 地域美産研究会(旧称地域美産探訪倶楽部)は、平成14年(2002)12月に第1回催事(横浜の地域美産を訪ねる‥その1)を開始して以来この4月から第7年度活動に入った。これを契機に今後の活動の一層充実を企図して新執行組織・人事を採用。新執行部の下に5月30日(土)に第7期(平成21年4月~平成22年3月)の活動内容の発表・懇親会を東京表参道、青山ダイアモンドホール「セブンシーズ(Seven Seas)」で開催の予定。年間開催予定催事は7回以上を予定し、主な執行スタッフは藤嶋俊会(世話人会代表)、伊豆井秀一(同副代表)石村誠人(監事)で、関西から2名の会員が世話人会役員に加わり関西地域における活動の充実を図る。なお同会の発足以来主宰・執行を司ってきた杉村荘吉は、60回催事を迎えるにあたり「創立者/相談役」に就任して同会の充実化に貢献することになった。

問合せ先:パブリックアート研究所 Tel 03-3407-9132

埼玉県近美館PAシンポ
埼玉県近美館PAシンポジウム

2009年4月27日(月)埼玉県立近代美術館、
シンポジウム「パブリックアートについて考えよう」開催を企画。

埼玉県立近代美術館が平成21年度美術館講座の一つとして、この程「現代美術入門、パブリックアートについて考えよう」と題する講座企画案を公表。同企画案によると6月27日(土)には、フィラデルフィアから講師を呼んで講演「フィラデルフィアのパブリックアート」(仮題)とシンポジウム「都市空間におけるパブリックアートの意義(仮題)」、6月28日(日)に「さいたま新都心見学会」と「パネルディスカッション」開催の予定。

問合せ先:埼玉県立近代美術館(伊豆井) Tel 048-824-0110

朝日新聞丸の内散歩記事
朝日新聞丸の内散歩記事

2009年4月21日(火) 丸の内「春のアート散歩」案内

朝日新聞(東京版4/21夕刊)が東京丸の内オフィス街、「仲通り」などを彩るパブリックアートたちや通りのショーウインドー飾るアートたちを、“02年に開業した丸ビルは、建築とアートの融合施設。1階広場から見上げると、壁に組み込まれた高さ11メートル、幅6メートルの川上喜三郎のアートワークが目に飛び込む”と紹介しながら、探索散歩を勧める記事を掲載。日本は21世紀に入って街中の進出したアートが、欧米と同様に街を語り場の歴史や想いを語る時代を迎えた。

問合せ先:三菱地所 Tel 03-3240-5791

新田秀樹小論文

新田秀樹小論文

2009年4月8日(水) 新田秀樹さん小論文「パブリックアート再考」

新田秀樹さん(宮城教育大教授)は日本を代表するパブリックアート論者の一人で、過去優れた論評実績を残してきたが、この程パブリックアート研究所に「パブリックアート再考、『記憶の場』を作るアートの力」という小論文が到着。同文はパブリックアート研究所図書室で閲覧可能。

“アートがまちを作る、という確信を持ってアーティストやアートプランナーが地域に関わっていく動向は、20世紀の最後の10年間にほぼ社会の中で定着した”との書き出しで始まるその小論文では、“実践的パブリックアートは、場に固有の自然、歴史、社会などの諸環境を批判的に読み解き、人々が共有し得る新たな社会的意味や、時には社会システムそのものを創造するメディアとなる”と論じて、“記憶を作るパブリックアート”の事例として、北海道美唄市「アルテピアッツア美唄」公園、東京両国「東京空襲犠牲者を追悼し、平和を祈念する碑」の2プロジェクトを紹介。特に後者は米国のワシントンDC]にあるマヤ・リン制作「ベトナム戦没者記念碑」と比べながら論評。

問合せ先:パブリックアート研究所 Tel 03-3407-9132

札幌JRタワーのアート
札幌JRタワーのアート

2009年3月25日(水) パブリックアート関連の近刊書籍2種紹介


1  札幌駅総合開発㈱編著「駅とアートは求め合う」札幌JRタワーのアート。

六代目の札幌駅となった札幌JRタワーは平成15年(2003)3月に開業したが、同タワーとその周辺には多くのパブリックアートワークが登場し、行き交う人々に潤いを与えている。この度、それらのアートワークをめぐる話が、制作に係わった14名のアーティストの話を中心に「駅とアートは求め合う、札幌.JRタワーの秘密」と題して、札幌駅総合開発㈱編著で㈱幻灯冬社ルネッサンスより出版された。日本各地の鉄道施設へのパブリックアートの登場は、旧東京駅開業以来長い歴史を有するが、その最新版の事例として貴重な資料の一つとなりそう。

問合せ先:㈱幻灯冬社ルネッサンス、電話03-5411-6710

「パブリックアート政策」
「パブリックアート政策」

2   工藤安代「パブリックアート政策」芸術の公共性とアメリカ文化政策の変遷

工藤安代さんは1983年多摩美術大学卒業後、民間会社のパブリックアート企画制作部署で働いた後、米国南カリフォルニア大学芸術学部パブリックアート・スタデイーズ入学、2000年修士課程を卒業。帰国後2007に年埼玉大学大学院文化科学研究科の博士後期課程を修了。現在アート・アンド・ソサイエティ社(共宰)で関連の仕事を継続中で、米国のパブリックアートの研究者として認知され始めた才媛。米国の「パブリックアート政策」に係わる分析・報告が光る本書は、日本の街づくりへのパブリックアートの活用に対し貴重な情報を提供する。

問合せ先:頸(けい)草(そう)書房、電話03-3814-6861

渋谷駅コン岡本太郎原爆の図
東京渋谷駅 岡本太郎の巨大壁画

2009年3月3日(火)「最新ニュース」欄充実の為、多様なニュース素材提供のお願い。

ご存知のように日本国内のパブリックアートの活動が、大都市圏・地方に係わりなく再び盛んになり始めています。これからの日本が、特に国内では「文化・芸術」という媒体を基に、各地ならではの生活環境を整えないと地域の魅力が生まれて来ない時代に入ったからではないでしょうか。
そのような背景を基に多様化を続ける各地のパブリックアートの動きを、可能な限り「最新ニュース」欄で紹介したいと思いますので、皆さんからのニュース素材の提供を大歓迎します。

送付先:パブリックアート研究所 Tel 03-3407-9132
Mail sugi-p@publicart.co.jp

東大寺お水とり
東大寺お水とり

2009年3月13日(金)・14日(土):
「東大寺お水とりと、聖地神野山を山添村に訪ねる」 企画・案内 橋本 完。

第6年度の地域美産研究会の活動は、3月13&14日の会員橋本 完さん企画による奈良美産 研究会「東大寺お水取りと、聖地神野山を山添村に訊ねる」で終了の予定です。
橋本さんの「聖地研究」によると、東大寺が建つ大和高原は高原全域が聖地でその中心が神野山。 聖地とは「自然の中にたたずむ氣の良い優れた処」で、お水取りを行う二月堂裏の若草山、春日大社の御蓋山は、西の端にある聖地の入口に当たるとの事。
59回目の地域美産研究会は、東大寺のお水取りを大和高原の聖地と関連付けて拝見しながら、聖地の中にあって縄文早期からの遺跡や飛鳥・白鳳時代の文化美産の痕跡が多数残る里「山添村」を、山添村いわくら文化研究会のご案内で尋ねるという、古代史ファンには亦とない美産研究・探訪会。

問合せ:パブリックアート研究所 Tel.03-3407-9132


2009年1月28日(水):
「第4回越後妻有跡アートトリエンナーレ」、廃校活用を柱に企画進行中。

地方自治体財政難から、設営運営に対する公的資金助成が期待薄の今年度開催予定の「第4回越後妻有跡アートトリエンナーレ」(7月26日~9月13日)は、 地域に点在する10校の廃校活用を柱に遂行する企画が進行中。作家と住民の橋渡しや作品の保守管理を担う主体として、 昨夏に地元住民らで作るNPO法人も発足し、将来は財源確保や芸術祭の全体企画まで担える組織を目指すとのこと。 1月26日付日経新聞朝刊「文化往来」より抜粋。

問合せ:日経新聞東京本社 Tel 03-3270-0251

月刊はかた1月号
パブリックアートライブラリー
(図書室)

2009年1月28日(水):
海外留学生のパブリックアート研究所所蔵資料閲覧希望など、大学生や広報関係者の来訪増加。

日本のパブリックアート、その論文化を進めるアジアからの早大留学生が、パブリックアート(PA)研究所所蔵の資料閲覧希望。
このような目的でPA研究所を来訪する大学生や広報関係者がここ数年再び増加。

問合せ:パブリックアート研究所 Tel 03-3407-5247

月刊はかた1月号
「月刊はかた」1月号

2009年1月28日(水):
福岡のタウン誌が、「今月の特集"福岡、パブリックアートの街を歩けば"」と題する特集号発行。

福岡市のタウン誌「月刊はかた」1月号が、「今月の特集"福岡、パブリックアートの街を歩けば"」と題する特集号発行。 "美術館や博物館など、様々なアートスポットが揃う、福岡。一歩町へ踏み出せば、たくさんのアートが溢れています。 誰もが気軽に楽しめる、一番身近な芸術たち‥"と、福岡の街角を飾る多彩なパブリックアートたちを紹介。

問合せ:Tel 092-761-6606

雨引の里と彫刻 図録
雨引の里と彫刻 図録

2009年1月13日(火):
「雨引の里と彫刻 2008」図録、PA研究所に届く。

「雨引の里と彫刻」展は、素材を産する茨城県真壁地域の山野を舞台に、岡本敦生、菅原二郎、村井進吾など8名の気鋭石彫作家が作品を制作・展示する作品展として、第一回を平成8年(1996)に開いた展覧会。
昨年は「雨引の里と彫刻、AMABIKI 2008」と称する7回目の作品展を、当該地の行政が主宰する「第23回国民文化祭・いばらぎ2008」とタイアップして開かれ、42名の彫刻作家が石彫を中心とする作品を真壁地域の山里に制作・展示(9月28日~11月30日)。
この程その公式カタログがパブリックアート(PA)研究所に届いた。同カタログは、過去の公式カタログを含めてPA図書室にて閲覧可能。

問合せ:パブリックアート研究所 Tel 03-3407-5247

オランダの風景
オランダの風景

2009年1月24日(土):地域美産研究会の58回催事は
「オランダの医療施設2例」事例研究会。

世界で最も進んだ医療を実施している国のひとつであるオランダの医療施設をアートの事例を含めて2例紹介。現代の日本では医療先進国のオランダ医療建築についての情報が少ない状況もあり、2006年秋アムステルダムを訪れた際、アカデミックメディカルセンター(AMC)とスパールネ病院の2つの施設を見学した体験から、それぞれの施設の紹介とその印象を、医療アートのレベルも含めて語る予定。


問合せ:パブリックアート研究所 Tel 03-3407-5247

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