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会の目的・事業


ごあいさつ

福岡市 21世紀に入って一層顕著になってきた現象は、自分だけが得をする為に強弁を繰り返す人々と国々の増加、環境破壊に因る自然災害の多発、それを瞬時に伝えるインターネットの驚異的発達。
それらが人々の心を大変不安定な状態に陥れています。個人の欲望を極限まで追及することを認める欧米文明・自由主義思想の欠陥が、世界中に伝播した結果でしょうか。

そんな世紀だからこそ自分たちの足元を見つめ直して、日頃意識しなかった私たちの暮らしを支えてきたモノたちの内に、時を超えて生き続ける力、それらが美に昇華したモノたちを再発見・再評価する。それらを明日を生き抜く心の支えとして大切にし、次世代に語り伝える。
「Public Art Forum 地域美産研究会」は平成14年(2002)12月に、過去10年の間続けたパブリックアート特化の研究活動を見直して、再出発した非営利の民間任意団体です。それから6年、東京、福岡、大阪、札幌など各地から延べ千人以上の人々が参加して、地域の美産たちを再発見・再評価し、日本の良さを肌で感じて明日の力を養う活動を続けています。

日頃の生活を営む場に在りながら、その存在をあまり意識することのなかった地域の美産たち(社会・文化遺産からパブリックアートまで)を現地に訪ねて、その魅力を“アート=美産”の視点を入れて再発見・再評価。それらを創り遺した人々に感謝しつつ、私たちを育んだこの土地に愛情や誇りを感じて、安心・自信、心の安定、充足感を取り戻す。それらを基に置いて、自分ならではの生甲斐づくり、事業づくり、会社づくり、家庭づくり、地域社会づくり、国づくり、外国との正常な関係づくりに活かしたい。

「Public Art Forum 地域美産研究会」は、このような主旨に協賛する人々が集い活動する非営利民間任意団体です。心を充たす何かを見付けたい、志を共有する人々・家族・社会との結び付きを深めたい。私たちの活動は、内外の多くの新聞雑誌でも紹介されてきました。

平成20年(2008年)4月吉日

非営利民間任意団体
Public Art Forum 地域美産研究会
創立者/相談役  杉村荘吉

Public Art Forum 地域美産研究会とは

福岡市 日頃人々が生活する場に創り遺された地域の社会美産(*)たちを、専門家と一緒に現地に訪ね、歴史と文化、地域性や国際性、美や技、景色などの視点から眺めて味わい、地域の魅力を再発見・再評価する。 社会美産と地域美産(*):パブリックアートの視点を拡げる為の新造語。

地域の魅力再発見・再評価を通して、改めてその土地ならではの歴史や暮らしに愛情・尊敬・誇りを感じ、心の充実安心を得て、自分づくり、家族との絆づくり、仕事づくり、会社づくり、街づくり、国づくりに役立つ何かを見付けながら、仲間達との交歓を楽しむ会員制非営利任意団体です。
会員入会者・催事参加者は、学生・社会人・各分野の専門家など時には外国人を含む幅広い人々が分け隔てなく参加して、各人ならではの参加意図に適った充足感を味わっています。

地域美産研究会は、街づくり景観づくりに関係する地方自治体や都市デザイン・アート分野の人々が集い活動した「パブリックアート・フォーラム」(平成6年~13年、代表幹事 田村 明)を継承した会で、非会員の方々も活動に参加できます。

Public Art Forum 地域美産研究会 設立のきっかけ

福岡市 パブリックアート・フォーラムは、平成14年(2002)12月迄の過去10年間、美術館から街中に出て、各地の街角や広場に設置された彫刻に代表されるパブリックアートたちに焦点を合わせて、もっぱら欧米におけるそれらの役割・効果を倣って、普及・研究活動を行ってきました。
その後、米国のパブリックアート著名作家 マヤ・リンが、伊勢神宮を日本の優れたパブリックアートとして挙げたこと、環境美学研究家バーバラ・サンドリッセがその著述「パブリックアートとしての鳥居、その不思議な魅力(2000年刊)」で、日本の鳥居をパブリックアートとして大変高く評価したこと、平成13(2001)年、女史の来日を記念して開催した特別フォーラム「バーバラ・サンドリッセと都心の鳥居を探訪し、女史の話を聞く会」での体験が、パブリックアートに対する私達の視点を大きく広げて、新しい活動を促しました。
私たちのごく身近かに古くから在って、地域の生活と密接に係わりながらその地の生活文化を創り育て、人々の心の拠り所になってきた、 その地ならではの美しき良きモノたちを、従来型のパブリックアートを含めて現地に訪ね、肌で味わい評価する。
それらの再発見・再評価を通じて、地域の暮らしと歴史に愛情・尊敬・誇りを感じ、心の充実・安寧を得ながら次代を生き抜く力とする。「Public Art Forum 地域美産研究会」(昨年度迄は「地域美産研究・探訪会」)は、このような主旨から平成14年12月1日に設立された活動団体です。

Public Art Forum 地域美産研究会の事業

1 地域美産研究会:
 研究会;  「地域美産」の調査・研究・学習・討論会。探訪会とセットの場合有り。
 探訪会;  専門家の案内で地域の美産達を現地に訪ね、その魅力を再発見・再評価。
 交歓会;  探訪会終了後、その地の銘舗で地域の料理・地酒を味わい、参加者同士が交歓。

2 会員の才覚とやる気を、催事や事業づくりに活かす「場と機会」の提供:
 過去、会員の想いを実現する催事活動を多数開催。詳細問い合わせは事務局へ。

3 各種の地域おこし事業受託:
 「地域美産研究・探訪会と評価活動」のソフトを活用し、 自治体民間企業等の地域おこし事業の企画・調査・事業 等の受託。

4 広報出版活動:http://www.publicart.co.jp 、会員への定期News発送、他。